ブログ
BLOG

北欧のユースクリニック視察へ行ってきました ②

2026.05.04
🇩🇰🇸🇪報告②
🇩🇰(デンマーク)
UNGMOD(UNGDOMSMODTAGELSEN)
コペンハーゲン近郊ユースクリニック
2日目は、スウェーデンの成功事例をもとに、2013年にユースクリニックを立ち上げ、運営されている助産師のガブリエラさんのもとを訪れました。
(ソウリンクス海外研修プログラム)
ガブリエラさんは今回の旅で
1番印象に残っている方です。
とても素敵な方でした( ´ ▽ ` )🌸
デンマークでは、ユースクリニックの取り組みはまだ始まったばかりで、
国内に2か所のみ。
(スウェーデンは国内に約300か所)
UNGMODは、デンマークの首都コペンハーゲン中央駅から電車とバスを乗り継いで、約1時間半。
住宅地の中にありました。
もともとこの地域は工業地帯として
発展してきましたが、産業の衰退により経済的に厳しい状況となり、若年妊娠率も高く、そのような中、若者が安心して相談できる場をつくろうと、ガブリエラさんはスウェーデンへ視察に行かれて、スタート。
当初は3年間の助成事業として始まり現在は自治体の予算として継続されています。
このクリニックでは、ガブリエラさんが(医師と連携しながら) 相談対応に加え、バックオフィス業務やチャット対応などもお一人で担っておられました。
⭐️対象・目的
12〜25歳の若者を対象に、からだ・こころの健康、性的健康の向上を目的としている
⭐️相談・利用のしくみ
・相談は無料、1回約45分
・予約なしで利用できるドロップインあり
・学校帰りなど日常の延長で立ち寄れる仕組み
⭐️提供されている支援
・性感染症、膀胱炎、妊娠などの検査・治療(無料)
・避妊具(IUD・インプラントなど)の無償提供
・初回利用は避妊や性感染症相談が多い
⭐️教育・アウトリーチ
・若者のエンパワーメントを重視
・学校や医療機関を通じた周知
・学校訪問などのアウトリーチ活動
・読みやすい手作りのリーフレット等
⭐️オンライン対応
・チャット相談は24時間受付
・原則24時間以内に返信
⭐️全体の特徴
・「からだ」と「こころ」の両方に寄り添う支援
・年間利用件数は約900件(地域の若者の約8%〜)
クリニックは一軒家風な建物で、中もアットホーム。
ここでもスウェーデンのユースクリニックと同じ
「安心して話せること」
「批判されないこと」
が、最も大切にされていました。
ガブリエラさんはたくさんお話しをしてくださいましたが、とても熱心であたたかなお人柄で、
若者たちも
「ガブリエラさんに会いにいく」「彼女に相談にいく」と言って訪れる子が多いのもすごく納得でした。
スタートしてから約10年、現在では、15歳前後の妊娠はほとんど見られなくなり、出産年齢も20歳以上へと変化するなど、確かな成果も生まれているそうです。
一方で、課題や大変さについても語ってくださいました。
⭐️ユースクリニックについて
・本来は多職種で支えるべき支援を、現場では助産師一人で担っていること
・虐待など通報が必要なケースにおいても、支援と通報を1人で担わなければならないため「ここが安心できる場でなくなってしまうのではないか」という葛藤を抱えながら判断している状況等があること
⭐️国として
・医療制度の制約により、避妊や婦人科ケアへのアクセスに課題
・IUDの装着に数か月待ちが必要であったり、費用の問題もあり、現実的な選択肢が限られている状況がある
・性教育についても、単発ではなく継続的な学びが必死
若者の選択や未来が守られていくために、教育(包括的性教育)と、個別に相談できる場(ユースクリニックのような場)の両方がとても大切だとおっしゃられていました。
2つの国の、それぞれの段階の取り組みを見させていただいてすごく勉強になりました。
「日本では妊娠を誰にも知られずに
病院に繋がらないまま、産まれて赤ちゃんが0日で亡くなってしまう事件がありますが、そのような事はありますか?」
という視察メンバーからの質問に対して、スウェーデン・デンマークどちらのユースクリニックの方も
「聞いたことがない」
とおっしゃられていました。
「周りは気づかなかったの?」と。
孤立というのは日本での大きな課題の一つだなと改めて実感しました。

テキスト。サンプルテキスト。

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事